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遠視や近視は、眼鏡やコンタクトレンズを使用すればきちんと視力が出る状態のもので、それに対して弱視は眼鏡等を使用しても視力が十分に出ない状態のことを指します。人間は生まれつき視力があるわけではなく、生まれたばかりの赤ちゃんは明るい暗い程度の判別しかできませんが、『見る』ということを通じて脳は刺激され、視力は成長していきます。その視力の成長過程で何かの原因でそれが妨げられてしまうと、視力が出ない弱視になってしまいます。視力の成長は生後から8歳くらいまで続きますが、弱視を発見しその治療を行う最適な時期は3〜5歳の頃です。その時期を過ぎると弱視治療の効果は小さくなってしまいます。子供の弱視は適切な時期にきちんとした弱視訓練を行うことで多くの場合視力が出るようになります。弱視の原因を取り除いて、弱視の眼を積極的に使うことで視力の発達を促して治療します。